
夜の庭園ロースタリーカフェで至福のドリップコーヒー体験
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昨日(4月15日)の夜、チョチウォン(조치원)にある「ソンウンジョン麦飯」で味噌麦飯定食を二人で食べ終わったのが19時40分くらいでした。お腹はパンパンなのにまっすぐ帰るのはもったいないし、かといって何かするには中途半端な時間だし。車のエンジンだけかけてぼーっと座ってたんですよ。そしたら隣で妻がスマホをいじり始めて、「ここ行ってみよう」って言い出したんです。
どこ?
聞く暇もなくナビをセットして見せてきたので、そのまま出発しました。セジョン(世宗)に庭園がきれいなカフェがあるとか、テラス席もあってドリップコーヒーも飲めるとか、そんな情報を見たっぽいんですけど、正直僕は半分も読んでません。妻が行こうと言えば行く、それだけです。
それがセジョン市ヨンソ面にあるカフェ「オートモンド(HAUTE MONDE)」でした。
結論から言うと、妻の選択は大正解でした。セジョン市チョチウォン近くのヨンソ面という静かなエリアにあるロースタリーカフェで、自家焙煎の豆を使い、ドリップコーヒーはおかわり自由、庭園はセジョン市の「美しい庭園大賞」まで受賞しているお店です。セジョンで行く価値のあるカフェを探している方や、チョチウォンで麦飯を食べた後の次の行き先に迷っている方は、ぜひチェックしてみてください。
入口から期待が高まるカフェ

20時近くになると閉まっているカフェも多い時間帯なので、妻が近くのカフェを見つけた瞬間にすぐ出発したんです。どんなお店かも確認せずに急いで行ったんですけど、到着して入口を見た瞬間、むしろ来てよかったと思いました。赤レンガの塀に「HAUTE MONDE」の文字、その上に電球の照明がずらっと吊るされていて、下にはチューリップとヒノキが植えられていました。妻が車から降りるなり「ここ、雰囲気いいね」と言って、入口のほうにスタスタ歩いていきました。
何の情報もなく来たのに入口からこのレベルなら、期待してもよさそうだなと。
夜がもっと美しい庭園カフェ

入口を抜けて中に入ると庭園が広がっていて、これカフェなの?と思うほどのスケールでした。松の木が何本も植わっていて、芝生の真ん中に石畳の道がまっすぐ伸びていて、その奥に建物が見えるんです。電球の照明が木々の間に渡されていて、夜なのに庭園全体がほんのり光っていました。左手には鉢植えがびっしり並んでいて、何か新しく植える準備をしているようでした。
妻は歩きながら一度も立ち止まらずに写真を撮り続けていました。僕には一言も声をかけずに。韓国ではカフェは単にコーヒーを飲む場所ではありません。デートコースでもあり、週末のお出かけスポットでもあり、きれいな空間にただ座っていること自体が目的になる場所でもあるんです。コーヒーの味は基本で、庭園やインテリア、雰囲気まですべてが競争の対象になる市場なので、ソウル郊外や田舎にもこのレベルのカフェが隠れていることがけっこうあります。この庭園を見て、ああ、ここはまさにそういうお店なんだなと思いました。
ロースタリーカフェへ続く道


建物の入口に黒い鉄製の柱が両側に立っていて、その上に「オートモンド ROASTERY CAFE」の看板が掛かっていました。ああ、自家焙煎のお店なんだ。看板の向こうに見える小路がまた妙に惹きつけられる雰囲気で、レンガの建物の間に細い通路が通っていて奥に照明と木々が見えたので、妻が看板の下をずんずん先に歩いていきました。
僕は後ろから写真を撮りながらついていきました。


夜に輝くテラス席
入口の通路を抜けると、屋外の庭園席が広がっていました。芝生の上にアイアンテーブルがあちこちに置かれていて、レンガの塀に沿ってヒノキが一列に並んでいて、その間に照明が吊るされているので夜でも明るかったです。普通、屋外席って夜になると雰囲気が沈むところが多いじゃないですか。ここはむしろ夜のほうがいい感じでした。レンガの塀の足元に置かれたフットライト、木の間の電球、赤いパラソルまで、幾重にも光が重なっていて庭園そのものがひとつのステージのようだったんです。アーチの下には小さな花壇もあって、エリアごとに地面の素材も変えてあるので、同じ庭園でも座る場所によって雰囲気が変わりそうでした。
夜にテラスでコーヒーを一杯、という気分にぴったりの雰囲気なんですけど、残念ながら閉店が早めなので、ゆっくり楽しむなら早めに来たほうがいいです。
営業時間と店舗入口

ドアの前に営業時間の案内板がありました。これもカフェの雰囲気に合わせたデザインになっています。午前11時オープン、夜9時閉店、ラストオーダーは20時30分。僕たちが着いたのが20時頃だったので、本当にギリギリのタイミングで滑り込んだわけです。妻に「もうちょっと遅かったら入れなかったよ」と言ったら、「だから早く行こうって言ったでしょ」と返されました。まあ、その通りなんですけどね。

店舗入口のガラスドアに大きな赤いリボン飾りが掛かっていて、手前に白いアイアンベンチが置かれていました。奥にはパンが並んだテーブルやカウンターが見えて、中に入る前からすでにワクワクしていました。
カウンターと店内の様子



中に入ってまず目に飛び込んできたのは、カウンター背面の壁一面を埋め尽くすコーヒーカップの数々でした。木の棚にびっしり並んだカップは数十個はあって、ひとつひとつデザインが全部違います。反対側のグレーの壁にも棚が段々に取り付けられていて、そこにもティーカップやコーヒー器具が飾られていました。カウンターの上には豆が入ったガラス瓶が並んでいて、エスプレッソマシンやグラインダーも見えます。ロースタリーカフェらしく自分たちで豆を扱っているお店だということが、カウンターを見ただけで伝わってきました。
妻はカップに見とれて注文を忘れていました。「ねえ、先に注文しようよ」と言ったら、「ちょっと待って、このカップ見て」と言ってしばらくそのまま眺めていました。
あと、ここには猫のアルバイトスタッフがいます。名前は「シャイン」で、インスタでもけっこう有名なカフェ猫です。僕たちが行ったときも店内で見かけたんですけど、カメラを出す前にスッとどこかに消えてしまって写真は撮れませんでした。猫好きな方は、タイミングが合えば会えるかもしれません。
オートモンドのドリンクメニュー

メニュー板はカウンターの横に立てかけてあって、全部ハングルで書かれていました。大きく分けるとコーヒー、カカオ、ハーブティー、一般茶、フレッシュジュース、エイド、スムージーがあり、別にドリップコーヒー専用のメニュー板もありました。ドリップのほうはアフリカ、中南米、アジアと産地ごとに豆が分かれていて種類がかなり多かったです。ロースタリーカフェとしてドリップコーヒーに力を入れているのが、メニュー板を見ただけで分かりました。

メニューを整理しておきました。
HAUTE MONDE · BEVERAGE MENU
오뜨몽드 음료 메뉴 · ドリンクメニュー · 饮品菜单
에스프레소 · Espresso
5,000원(約¥550)
아메리카노 · Americano
HOT 5,000 / ICE 6,000
5,000~6,000원(約¥550~660)
더치커피 · Dutch Coffee (Cold Brew)
*이월가격
8,000원(約¥880)
카페라또 · Café Latte
에스프레소 + 밀크, 시럽 등 혼합 아이스 버전
7,000원(約¥770)
카카오라떼 · Cacao Latte
100% Dark Chocolate · HOT / ICE
7,000원(約¥770)
카카오티 · Cacao Tea
카카오닙을 오래 우려낸 차 · HOT / ICE
7,000원(約¥770)
허브차 · Herbal Tea · ハーブティー · 花草茶
카스카라 / 금화규꽃차 / 얼그레이 / 캐모마일 / 페퍼민트 / 레몬그라스
7,000원(約¥770)
일반차 · Tea · お茶 · 茶
페퍼민트 / 자몽 / 대추 / 매실 / 생강 · HOT / ICE
7,000원(約¥770)
생과일주스 · Fresh Juice · フルーツジュース · 鲜榨果汁
키위 / 자몽 · Kiwi / Grapefruit
7,000원(約¥770)
에이드 · Ade · エイド · 气泡饮
레몬 / 자몽 · Lemon / Grapefruit
7,000원(約¥770)
스무디 · Smoothie · スムージー · 冰沙
딸기 / 망고 / 키위 / 베리믹스 · Strawberry / Mango / Kiwi / Berry Mix
7,000원(約¥770)
ドリップコーヒーメニュー — 産地別の豆25種以上


ロースタリーカフェだけあって、ドリップコーヒーのメニューが別途用意されていました。ドリップコーヒーは1人1杯注文すればおかわり自由で、アイスは1,000ウォン(約¥110)追加。産地ごとに豆が分かれているんですが、コーヒーに詳しくない方はメニュー板を見ただけでは何を選べばいいか途方に暮れるかもしれないので、ちょっと整理してみました。
僕も正確には分からないんですけど、ドリップコーヒーというのはお湯を豆の上にゆっくり注いで抽出するものだそうです。エスプレッソより濃度は薄いけれど、そのぶん豆の風味がダイレクトに感じられるということでした。だから産地によって味がガラッと変わるわけで、メニュー板に書いてある「Cup Note」がその豆で感じられるフレーバーを表現したものです。「プラム、ネクタリン、アップルサイダー」と書いてあればフルーティーな酸味があるという意味で、本当に果物が入っているわけではありません。酸味が苦手ならチョコレートやキャラメル、さつまいもといったノートが書かれた豆を選ぶと、まろやかで香ばしい系統なのでハズレがないですよ。
DRIP COFFEE MENU
드립 커피 · ドリップコーヒー · 手冲咖啡
리필 가능 · Refill OK · おかわり可 · 可续杯 / ICE +1,000원
중남미 · Central & South America · 中南米 · 中南美
콜롬비아 후일라 수프리모 · Colombia Huila Supremo
8,000원(約¥880)
Cup Note: アーモンド、イエガ、きび砂糖、チョコレート — 香ばしく甘い系統
브라질 NY2 FC 레드 버번 · Brazil NY2 FC Red Bourbon
8,000원(約¥880)
Cup Note: クルミ、ダークチョコレート、カカオニブ — 重厚で苦味ベース
과테말라 안티구아 산 로렌조 · Guatemala Antigua San Lorenzo
8,000원(約¥880)
Cup Note: カリン、バニラ、ペパーミント、きび砂糖、チョコレート
과테말라 SHB EP · Guatemala SHB EP Decaf
8,000원(約¥880)
Cup Note: カボチャ、きび砂糖、オーガニック、チョコレート — デカフェ
코스타리카 돈 마요 따라주 · Costa Rica Don Mayo Tarrazú
8,000원(約¥880)
Cup Note: ブラウンナッツ、チョコレート、キャラメル — やわらかな甘み
온두라스 카푸카스 산 페드로 · Honduras Capucas San Pedro
8,000원(約¥880)
Cup Note: マンゴー、オレンジ、バニラ、キラワ
엘살바도르 핀카 군타페티다 · El Salvador Finca
8,000원(約¥880)
Cup Note: アプリコット、焼き栗、グラノーラバー、サトウキビ
페루 엘 세드로 · Peru El Cedro
8,000원(約¥880)
Cup Note: マスカット、リンゴ、ミルクチョコレート、レモンティー
하와이 코나 엑스트라 팬시 · Hawaii Kona Extra Fancy
12,000원(約¥1,320)
Cup Note: 青リンゴ、青柿、メイ、アーモンド、ほのかな甘み
자메이카 블루마운틴 No.1 · Jamaica Blue Mountain No.1
12,000원(約¥1,320)
Cup Note: 青リンゴ、クルミ、ほのかな甘み、水あめ — プレミアム豆
아프리카 · Africa · アフリカ · 非洲
에티오피아 G1 구지 우라가 솔로모 · Ethiopia G1 Guji Uraga
8,000원(約¥880)
Cup Note: プラム、ネクタリン、アップルサイダー — フルーティーな酸味が強い系統
에티오피아 G1 예가체프 코케 허니 · Ethiopia Yirgacheffe Kochere Honey
8,000원(約¥880)
Cup Note: トロピカルフルーツ、核果類、オレンジ、ブルーベリー、ハチミツ
에티오피아 G1 예가체프 아리차 · Ethiopia Yirgacheffe Aricha
8,000원(約¥880)
Cup Note: イチゴ、チェリー、桃、きび砂糖、ブドウ、キャンディ
에티오피아 G1 예가체프 게레나 아바야 게이샤 · Ethiopia Gelana Abaya Geisha
8,000원(約¥880)
Cup Note: プラム、クランベリー、桃、粗糖、ブドウ、キャンディ
케냐 키린야가 카이나무이 AA TOP · Kenya Kirinyaga AA TOP
8,000원(約¥880)
Cup Note: グレープフルーツ、ドライアプリコット、焼き芋 — 酸味と甘みのバランス
르완다 부산제 버번 · Rwanda Busanze Bourbon
8,000원(約¥880)
Cup Note: フローラル、黄桃、チェリー、ブルーベリー、トロピカルフルーツ、水あめ
부룬디 A 나야기시루 풀리 · Burundi A Nayagishiru Fully
8,000원(約¥880)
Cup Note: メロゴールドグレープフルーツ、ナツメ、甘柿、さつまいも
카메룬 블루마운틴 오쓰 엘락 · Cameroon Blue Mountain
8,000원(約¥880)
Cup Note: 梨、マンゴー、バナナ、オレンジ、コラシ
카메룬 블루마운틴 오쓰 허니 · Cameroon Blue Mountain Honey
8,000원(約¥880)
Cup Note: ラズベリー、ブラックベリー、柑橘、ハーブ、カモミール、ハチミツ
아시아 & 기타 · Asia & etc. · アジア他 · 亚洲及其他
인도네시아 수마트라 만델링 G1 · Indonesia Sumatra Mandheling G1
8,000원(約¥880)
Cup Note: 杉、土っぽさ、ダークチョコレート — アーシーで重厚なボディ
파푸아뉴기니 쿠아 블루마운틴 · Papua New Guinea Kua Blue Mountain
8,000원(約¥880)
Cup Note: ブドウ、チェリー、ダークチョコレート、ローストアーモンド
태국 치앙라이 요르 커피 · Thailand Chiang Rai Yor Coffee
8,000원(約¥880)
Cup Note: レモン、オレンジ、ダークチョコレート、カカオ、きび砂糖
예멘 바이트 알자다비 내추럴 · Yemen Bait Al-Jadabi Natural
9,000원(約¥990)
Cup Note: ダークチョコレート、ココア、デーツ、ドライクランベリー — 希少産地
코피 루왁 · Kopi Luwak
30,000원(約¥3,300)
Cup Note: キャラメル、チョコレート — ジャコウネコ豆、プレミアム
豆の販売価格(200~250g): 20,000~90,000원 · 豆の仕入れ単価により価格変動あり
この中から僕たちが選んだのはグアテマラ アンティグア サンロレンツォとエチオピア イルガチェフェ コチェレ ハニーの2杯でした。
ドリップコーヒー1杯の基本価格は8,000ウォン(約¥880)で、ハワイコナやジャマイカ ブルーマウンテンなどのプレミアム豆は12,000ウォン(約¥1,320)、コピ・ルアクは30,000ウォン(約¥3,300)まで上がります。ドリップコーヒーが初めてなら中南米の豆から選ぶのがおすすめです。コロンビア ウィラやコスタリカ タラスといった豆はチョコレートやキャラメル系統なので、酸味が苦手な方でも飲みやすいんですよね。逆にフルーツのような爽やかな風味が好みならアフリカのエチオピア系が間違いないです。しかもおかわり自由というのも大きなポイントで、1杯分の値段で2杯飲めるわけですから。
広くて雰囲気の異なる店内空間




店内は思ったより広かったです。入口側のホールには木製テーブルがゆったり配置されていて、中央の丸テーブルの上にはオートモンドオリジナルのドリップバッグコーヒーの箱と花が飾られていました。ガラス窓の向こうにさっき見た庭園のイルミネーションがそのまま見えるので、店内にいても外の雰囲気を楽しめます。妻が窓際の席を指差して「あそこに座れば庭園が全部見えるね」と言うので、反対側の座席エリアから先に見て回りました。
奥に進むと天井に白い布がドレープ状に垂れた、温室のような空間が現れます。窓際に鉢植えがびっしり並んでいて長い一枚板のテーブルが置かれていたんですが、ここは雰囲気がガラッと変わって、植物園の中に座っているような気分でした。反対側には全面ガラス窓に沿って席がずらっと並んでいて、大きな盆栽の鉢が空間を仕切っていたんですけど、席ごとに椅子のスタイルが全部違うんですよ。クッション付きのラタンチェアがあったり、オーク材のウィンザーチェアがあったり。
お客さんがほとんどいない時間帯だったので二人で好きな席を選べたんですが、選択肢が多すぎてかえってどこに座るか迷いました。妻が温室のほうを見ながら「昼に来たらここ絶対きれいだよね」と言っていて、僕もまったく同じことを思っていました。
ドリップコーヒーの抽出過程


注文するとオーナーがすぐにマールクーニッヒのグラインダーで豆を挽き始めました。お客さんが僕たちだけだったので撮影してもいいか聞いたところ、どうぞどうぞと快く許可してくれました。挽きたての豆がフィルターの上に載っているのを見ると、2杯の色が明らかに違うんですよ。片方はやや濃い色で、もう片方は明るい茶色。同じコーヒーなのに産地でこんなに違うんだなと感心しました。


ドリップコーヒーで重要なのは湯温の管理と注ぐスピード、量のコントロールだと聞いたことがあるんですけど、僕は専門家じゃないので正確なことは分かりません。ただ、このお店ではそれを自動ドリップマシンが担当していました。フィルターに豆をセットすると、上から湯が一定のスピードでゆっくり落ちて抽出される仕組みで、隣にシモネリのエスプレッソマシンが並んでいるのを見ると、なかなか本格的な設備構成でした。
ハンドドリップにはハンドドリップの魅力があるんでしょうけど、機械が均一に抽出してくれれば味のブレがないわけで、それはそれでメリットだよなと思いました。お湯が豆の上にポタポタ落ちてゆっくり染み込んでいくのを眺めているだけで、それ自体がちょっとしたショーでした。
抽出完了、2杯の色がこんなにも違う


抽出が終わると下のビーカーにコーヒーが溜まっていました。上から覗くとフィルターの中で豆がぷっくり膨らんでいて、真ん中に泡が残っているのは新鮮な豆の証だそうです。2杯の色は明らかに違いました。片方は濃い茶色で、もう片方はやや澄んだ琥珀色。アメリカーノはエスプレッソをお湯で割るので味が比較的均一ですが、ドリップは豆の個性がそのままカップに現れるので、2杯を並べて比べる楽しみがありました。


出来上がったドリップコーヒーを氷入りのカップに注いでくれたんですが、カップごとに豆の名前が書かれたラベルを貼ってくれていました。「グアテマラ アンティグア サンロレンツォ エルクーボ フィンカメディナ SHB」、「エチオピア G1 イルガチェフェ コチェレ ハニー ナチュラル」。こう書いてあれば2杯が混ざる心配もありません。
些細なことだけど、こういうディテールが嬉しかったです。
アメリカーノしか飲まなかった人間の、初めてのドリップコーヒー飲み比べ
正直に言うと、僕は普段アメリカーノしか飲まない人間なんですよ。ドリップコーヒーをちゃんと飲み比べたのは今回が初めてだったんですが、確かに違いました。
DRIP COFFEE · テイスティングレビュー
Tasting Note · テイスティングノート · 品鉴笔记
グアテマラ アンティグア サンロレンツォ
Guatemala Antigua San Lorenzo SHB
最初の一口でまろやかな甘みがすっと入ってきて、途中からほんのりチョコレートのような香ばしさが広がり、後味はすっきり抜けていきました。苦味がほとんどなくてキレのいいタイプで、先に妻に渡したら「これコーヒーなの?」と驚いていました。ドリップコーヒー入門にぴったりだなと思いました。
エチオピア G1 イルガチェフェ コチェレ ハニー ナチュラル
Ethiopia G1 Yirgacheffe Kochere Honey Natural
こちらは最初の一口から明らかに違いました。フルーツのような酸味がまず飛び込んでくるんですけど、酸っぱいというより爽やかな方向で、途中にはちみつのような甘みがふわっと浮かんできて、後味にほんのり花の香りが残りました。同じコーヒーなのにここまで違うのは初めての体験でした。妻が「これ、私のね」と言ってそのまま持っていってしまいました。
妻が外国人なので韓国のカフェに行くたびに一緒に比較することになるんですが、僕たちが普段飲むアメリカーノって、苦味か酸味か、その程度の違いしか感じないじゃないですか。でもドリップコーヒーは最初の一口、中盤、後味が微妙に全部違っていて、ひと口ずつ飲むたびに変化するのが不思議でした。後味がすっと消えて口の中に嫌な残りが出ないのも、アメリカーノとの明確な違いでした。
みんながドリップコーヒーにハマる理由、今回ちょっと分かった気がします。
地元ベーカリーとコラボしたパンの陳列棚

カウンターの横にパンの陳列棚がずらっと並んでいました。案内板によると「セジョン名家パンパン」という地元ベーカリーとのコラボで、パンを仕入れている形式だそうです。奥の棚にはオートモンドオリジナルの豆の缶が並んでいて、その手前にパンが種類ごとに陳列されていました。





塩パン3,500ウォン(約¥385)、クロワッサン3,800ウォン(約¥420)、チョコマフィンとバターマフィンが各4,500ウォン(約¥495)、チョコスコーンとバタースコーンが4,500ウォン(約¥495)、ドーナツ米シフォン8,500ウォン(約¥935)、モンブラン7,500ウォン(約¥825)。種類はかなり豊富でした。韓国の地方カフェベーカリーとしては平均的な価格帯ですが、遅い時間だったのですでに売り切れた種類もあり、モンブランは2個しか残っていませんでした。パンも狙っているなら、午後の早い時間に行ったほうがいいです。
セジョン市「美しい庭園大賞」受賞

閉店時間が近づいてきたのでコーヒーを持って出る途中、入口の柱に取り付けられた銅板プレートを見つけました。2022年のセジョン特別自治市「美しい庭園コンテスト」で大賞を受賞した表彰楯でした。作品名が「オートモンド庭園」と記されていたんですが、さっき入ってくるときに見たあの庭園なら大賞も納得です。
夜に来てイルミネーションの雰囲気だけで見たのがちょっと惜しかったです。昼間なら松や芝生、花壇がもっとよく見えるはずなのに。それは次に来る楽しみとして残しておくことにしました。
4月のチューリップ、素通りできなかった



帰り際に入口のレンガ塀の前に植えてあったチューリップをもう一度見ました。来たときは暗くて色がよく分からなかったんですが、近づいてみると赤、ピンク、黄色が混ざっていて、花びらの上に水滴が輝いていました。4月はまさにチューリップの見頃ですからね。
妻がここでまた立ち止まってしばらく写真を撮っていたんですけど、正直、僕もこれは素通りできませんでした。
駐車場まで続く小物と照明



駐車場に戻る道にも見どころがありました。赤いイギリス式の電話ボックスが壁のそばに置かれていて、ワイヤーで作られた雪だるまのオブジェが池のほとりに立っていました。コンクリートの塀にはアイアン飾りが続いていて、リース飾りやグリーンのガーランドにライトが灯っていました。赤いベンチの横の壺や鉢植えも目に入って、庭園のあちこちに小さなオブジェが隠れているような感覚でした。
外に出ると駐車場の上にも電球のイルミネーションが長く続いていて、車に乗り込む瞬間まで雰囲気が途切れませんでした。地面に溜まった水たまりにイルミネーションが映り込んでいるのが、なかなか風情がありました。
麦飯を食べた後に急いで探し出したカフェだったんですけど、正直ここまでのレベルだとは思いませんでした。庭園にしても、コーヒーにしても、どこひとつ手を抜いている部分がなかったです。僕はもともとコーヒーはアメリカーノ1杯あれば十分な人間だったんですよ。でも昨日ドリップコーヒー2杯を並べて飲んでみて、同じコーヒーなのにこんなに違うのかという発見がありました。おかわり自由だから8,000ウォン(約¥880)でも全然惜しくなかったですし。
次は昼間に来ます。庭園大賞を受賞した場所を夜だけ見て帰るのはあまりにもったいないので。妻も車に乗るなり「また来ようね」と言っていたので、たぶん近いうちに本当にまた来ると思います。
오뜨몽드 · HAUTE MONDE
카페 정보 · Cafe Info · カフェ情報 · 咖啡厅信息
📍 世宗(セジョン)特別自治市 ヨンソ面 テチョプロ 148-6
🕐 毎日 11:00 – 21:00(ラストオーダー 20:30)
📞 +82-507-1423-0000
🅿️ 専用駐車場あり(無料)
💰 アメリカーノ 5,000~6,000ウォン(約¥550~660)/ ドリップコーヒー 8,000ウォン~(約¥880~・おかわり自由)/ コピ・ルアク 30,000ウォン(約¥3,300)
📌 2013年オープン · 2022年セジョン市「美しい庭園大賞」受賞
🐱 看板猫「シャイン」常駐